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2019年04月22日

第2回ミニ企画展「地球の北と南の石」を開催します

博物館では、開館1周年にあたり「地球の北と南の石」展を企画しました。
期日は、平成31年4月25日(木)~令和元年6月2日(日)です。

地球は様々な岩石で構成されています。
今回は、地球の北の果ての化石を含む古生代の石灰岩と、南極の変成度の高い片麻岩などを紹介します。

北極とせずに「地球の北」としたのには理由があります。
ご存じのように北極というのは、陸域はなく北極海を中心にその周辺を含む地域のことです。今回展示紹介する石は、カナダの北部北緯74度に位置するコンズ・ウォール島で採取されたもののようです。30年以上も前に入手した石は、何とクサリサンゴウミユリなどの化石を含む灰色の石灰岩です。つまりおよそ5億年前の古生代の石です。
石灰岩というと、熱帯の海を思い出す方が多いはずです。石の採取地域の地質のようすがあまり分りませんが、おそらく当時暖かい海域だったか、プレ-トの移動に伴い現在地にたどり着いたかのいずれかと思います。

第2回ミニ企画展「地球の北と南の石」を開催します
地球の北の石(クサリサンゴ・ウミユリ石灰岩)

一方で南極の石は、南極大陸から採取されたものです。ほとんどは片麻岩(へんまがん)と呼ばれる石です。これは高い温度で変成した変成岩(へんせいがん)の仲間で、縞模様をもつ特徴のある石です。

第2回ミニ企画展「地球の北と南の石」を開催します
南極の石(ザクロ石黒ウンモ片麻岩)

厳寒の地を耐え抜いてきた荒々しい石に直接触れながら、地球のことや沖縄の島々の成り立ちについて思いを馳せていただければと思います。

なお標本は、琉球大学風樹館、東京の白石様、県内在住の石垣様、井口様からそれぞれ借用、あるいは寄贈を受けました。お礼を申しあげます。
特にヤンバルの児童生徒のみなさんには、是非見て触れていただきたいです。


【 期間 】2019年4月25日(木)~6月2日(日)
【 会場 】沖縄石の文化博物館
【 料金 】無料 ※博物館は通年入場無料です。
【 問合 】TEL:0980-41-8117 大石林山
https://www.sekirinzan.com/kikakuten201904.html




(博物館名誉館長 大城逸朗)



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Posted by 大石林山 at 10:58│Comments(0)お知らせイベント博物館
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