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2020年06月16日

大石林山:「ウリ坊たち」も待っています。

ツアー案内の職員のガイドさんたちからイノシシを見かけたと言う話しを聞いていた。これまでヤンバルの山中では、ハブぐらいにしか出会ったことがないので、是非大型の動物に会いたいと思っていた。

世界全体が沈黙している現在、一人で大石林山を歩いた。カルスト地形の中央部にある大きなドリーネ、そこは休憩所を兼ねた精気小屋があるところだ。周辺は石灰岩の壁が取り巻き、夜はまるでプラネタリウムのようで、星座観察の絶好の地へと変身する。

かつて現役時代に沖縄の児童・生徒たちへ美しい星空に興味を持たせたいと考え、勤務先の建物の屋上に県内ではじめてのプラネタリームを設置したもらったことを思い出した。今も利用しているだろうか・・・

あれこれ勝手なことを考えながら歩いていると、突然目の前に黒い物体が出現。恐怖で足が止った。臆病だからではない。一人で調査などをしているときは、用心深くなるものだ。

気を取り直し、よく見るとウリ坊だ。これはグッドタイミングと思いカメラを構えた。次に現われたのは成年イノシシである。猪突猛進、突っ込まれはしないかと思い緊張したが、「なーんだ、こいつは」と言わんばかりに無視され、ミミズ掘りに夢中だった。ガイドたちの話しは事実であった。


大石林山:「ウリ坊たち」も待っています。

大石林山:「ウリ坊たち」も待っています。

沖縄本島の中~南部ではほとんど見かけないイノシシに会えるとは、それも自然の中に溶け込んだ姿を間近にすることができたのは幸運であった。ウリ坊の存在は親もいる証拠だ。コロナで閉山中に増えたのであろうか。数カ所での目撃情報もあった。

もう間もなく山に入れそうだ。ウリ坊君に会えるといいね。


(文責 名誉館長 大城逸朗)



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