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2021年08月20日

ペルセウス座流星群2021

8月12日~13日はペルセウス座流星群の極大(一番多く流れる日)でした。

当日の予報では曇あるいは雨となっていましたが(予報機関によって違いました)、奇跡的に晴れ間が広がり、ほぼ一晩中流星群を楽しむことができました。

肉眼では100個ぐらい見たと思いますが、写真に写ったのは12個だけ。


ペルセウス座流星群2021

ペルセウス座流星群2021

天の川、夏の大三角と流星(13日1時43分)



あまりたくさん写らなかった要因としては感度を低め(F2.8でISO3200)に設定していたこと、長い経路の流星を撮ろうとして放射点から離れた場所・空の高い場所を写していたこと、晴れていたといっても全体的に薄雲が多かったこと、などが考えられます。

ホワイトバランスも見直したほうが良いと感じました。青っぽいのも雰囲気があって良いのですが、流星の色が分かりづらくなってしまうようです。



というわけでまた来年……







はちょっと待てないし晴れる保証もないので、極大は過ぎてもまだまだ飛んでいるだろうと思い、自宅で撮影することに。

コンセントからACアダプターで電源が取れるのでバッテリーを気にする必要がないこと、人が来ないので機材を放置して寝ていても安心なこと、移動時間がなく設置も撤収も短時間で行えること、が自宅撮影の大きな利点です。

反面、撮影できる角度(方角、上下方向)が制限されること、街灯など街明かりの影響を強く受けること(写真に影響するだけでなく眼視観望との両立に難)、一晩中続くシャッター音が近所迷惑になってしまう可能性があること、などが欠点として挙げられます。



幸い、今いる場所からは森と海しかない北東方向を広く見渡すことができ、シャッター音が届く範囲に民家はありません。

感度を1段階上げてF2.8のISO6400にし、ホワイトバランスも調整というかオートでいい感じでした。露光時間は20秒としました。


ペルセウス座流星群2021

ペルセウス座流星群2021

14日1時00分、カシオペアと流星

右側の明るい線は街灯によるゴーストです。これだけはなんとか対処したいものです。



ペルセウス座流星群2021

ペルセウス座流星群2021

14日4時03分、すばる(プレアデス星団)と流星



ペルセウス座流星群2021

ペルセウス座流星群2021

17日1時14分、アンドロメダ銀河と流星

2つの流星が偶然同じコマに写りました。
上はペルセウス座流星群の物、下は別の流星群あるいは散在流星と呼ばれる物です。

写真の流星を見ると緑色赤っぽい色がわかるかと思います。
これは流星に含まれる金属元素や大気中の酸素や窒素によって色が見えるもので、緑から始まって赤に変わることが多いようです。特にペルセウス座流星群は高速なので色が出やすく、写真にもハッキリ写る物が多いです。なので、写真を見ただけでどちらから飛んできたのかがわかるのです(小さい流星では緑一色のこともありますが)。




ペルセウス座流星群2021

ペルセウス座流星群2021

17日1時52分、長経路の流星

これは方向や色からペルセウス座流星群の物ではないようですが、かなり長い流星が記録されていました。



4晩撮影してみて、

13/14日は43枚
14/15日は25枚
15/16日は11枚
16/17日は10枚

もの流星写真を写すことができました。

4晩ともよく晴れていたというのもありますが、感度を上げたことと、放射点付近の空を低空まで写すことでたくさんの流星を捕捉できたようです。



流石に16日(極大4日後)にもなるとペルセウス座流星群以外の流星が多くなりましたが、極大を過ぎても十分に撮影のチャンスはあるということがわかりました。

また、日頃から飛んでいる散在流星や他の小さな流星群も色々あるようで、せっかく星が綺麗なやんばるに住んでいるので今後晴れた日には積極的に撮影してみたいと思っています。




(博物館・服部)



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Posted by 大石林山 at 13:34│Comments(0)自然の話題
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