2024年06月19日
沖縄の南と北に「石の博物館」
「沖縄戦終焉の地」糸満市摩文仁に所在する「平和祈念公園」、その「霊域ゾーン」には、30カ所以上の他府県及び樺太やダバオなどの慰霊の塔があります。去る大戦で亡くなられた府県出身の方々の御霊に、「ふるさとの香り」をという各府県のせめてもの想いが込められた「もの」があります。
沖縄南端の摩文仁の慰霊ゾーン
それは「ふるさとの石」です。慰霊の塔の周辺の壁、床、そして塔やその周辺に、実に様々な石が使用されています。
黒くゴツゴツとした石や研磨された石、また各府県の各地域を代表する石など、いずれも沖縄では目にし難い石ばかりです。
例えば研磨された数種類のみかげ石(花崗岩)、火山地域の溶岩や凝灰岩、緑色の美しい変成岩類、さらには暗緑色の模様がヘビの皮のように見える蛇紋岩など。
蛇紋岩の巨岩、なかなか見らない岩石です
外国産の石材では、ブルーパール(ノルウェー産)、カポオ・ボニート(ブラジル産)、アラベスカート・コルキア(イタリア産)など、石好きに取っては、「黙して語らず」の石ではなく、「饒舌の石」の世界に引き込まれそうです。児童生徒に取っては、まさに「生きた教材」となります。
一方、沖縄島の北の端、辺戸にも「石の博物館」があります。
沖縄北端の「沖縄石の文化博物館」
大石林山の「沖縄石の文化博物館」です。古くから信仰の対象となってきた「安須森御嶽」のある岩山の一角にあり、県内41市町村の代表的な石を展示した博物館です。我が村や町の石を探しながら、取りあえず「石」について「浅く広く」知ることができます。
博物館展示風景
石の名前や地質年代が標示され、何よりも手で触れ石の感触を堪能でき、「石も全部そろうと美しい」という言葉をいただいています。その他石の民具類があり、人と石の関わりが懐かしく感じられ楽しめる場所となっています。
撮って触ってOKです。
沖縄には、南の端に「石の野外博物館」、北の端に「石の文化博物館」があり、偶然とは言え面白いものです。
(博物館名誉館長 大城逸朗)
沖縄南端の摩文仁の慰霊ゾーン
それは「ふるさとの石」です。慰霊の塔の周辺の壁、床、そして塔やその周辺に、実に様々な石が使用されています。
黒くゴツゴツとした石や研磨された石、また各府県の各地域を代表する石など、いずれも沖縄では目にし難い石ばかりです。
例えば研磨された数種類のみかげ石(花崗岩)、火山地域の溶岩や凝灰岩、緑色の美しい変成岩類、さらには暗緑色の模様がヘビの皮のように見える蛇紋岩など。
蛇紋岩の巨岩、なかなか見らない岩石です
外国産の石材では、ブルーパール(ノルウェー産)、カポオ・ボニート(ブラジル産)、アラベスカート・コルキア(イタリア産)など、石好きに取っては、「黙して語らず」の石ではなく、「饒舌の石」の世界に引き込まれそうです。児童生徒に取っては、まさに「生きた教材」となります。
一方、沖縄島の北の端、辺戸にも「石の博物館」があります。
沖縄北端の「沖縄石の文化博物館」
大石林山の「沖縄石の文化博物館」です。古くから信仰の対象となってきた「安須森御嶽」のある岩山の一角にあり、県内41市町村の代表的な石を展示した博物館です。我が村や町の石を探しながら、取りあえず「石」について「浅く広く」知ることができます。
博物館展示風景
石の名前や地質年代が標示され、何よりも手で触れ石の感触を堪能でき、「石も全部そろうと美しい」という言葉をいただいています。その他石の民具類があり、人と石の関わりが懐かしく感じられ楽しめる場所となっています。
撮って触ってOKです。
沖縄には、南の端に「石の野外博物館」、北の端に「石の文化博物館」があり、偶然とは言え面白いものです。
(博物館名誉館長 大城逸朗)
Posted by 大石林山 at 14:17│Comments(0)
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