2020年02月16日
ミニ企画展「美しい石材たち」、好評につき「おきなわワールド」にて移動展示します
「沖縄関ヶ原石材」さまのご協力のもと実施したミニ企画展 美しい石材たち「みかげ石と大理石」は、終了致しました。ありがとうございました。
標本を展示してみて、我が国にこれほどまでにたくさんの美しい石材が外国から輸入されていることに驚きました。これらは「石のできた年代も数億年前と古く、しかも身近には存在しない」ものです。
沖縄には、サンゴ礁の堆積物(たいせきぶつ)からなる琉球石灰岩と呼ばれる地層が広く発達しています。百万年そこらの石であるため、固結(こけつ)の程度が弱く軟らかいので加工しやすく、石垣、歩道、家畜小屋、墓にまで利用されています。沖縄も石造文化の土地であるのです。
しかし「みかげ石や大理石」の石材の数々をみると、その生産地の中国やヨーロッパとは比べることができないものだと感じました。
「石材展」を見て以後、町を歩くと目が自然と歩道の敷石や建物の壁にいってしまい日々新たな発見をしています、という感想を頂きました。嬉しかったです。少しでも興味を示していただいたことに感謝申し上げます。
なお、この「石材展」は、北の大石林山までおこしいただけなかった方々のため、南の「おきなわワールド」でも、「移動展」として2月21日~4月5日まで展示致します。ご覧いただき、さらに「石」が好きになっていただければ幸いです。



(名誉館長 大城逸朗)
標本を展示してみて、我が国にこれほどまでにたくさんの美しい石材が外国から輸入されていることに驚きました。これらは「石のできた年代も数億年前と古く、しかも身近には存在しない」ものです。
沖縄には、サンゴ礁の堆積物(たいせきぶつ)からなる琉球石灰岩と呼ばれる地層が広く発達しています。百万年そこらの石であるため、固結(こけつ)の程度が弱く軟らかいので加工しやすく、石垣、歩道、家畜小屋、墓にまで利用されています。沖縄も石造文化の土地であるのです。
しかし「みかげ石や大理石」の石材の数々をみると、その生産地の中国やヨーロッパとは比べることができないものだと感じました。
「石材展」を見て以後、町を歩くと目が自然と歩道の敷石や建物の壁にいってしまい日々新たな発見をしています、という感想を頂きました。嬉しかったです。少しでも興味を示していただいたことに感謝申し上げます。
なお、この「石材展」は、北の大石林山までおこしいただけなかった方々のため、南の「おきなわワールド」でも、「移動展」として2月21日~4月5日まで展示致します。ご覧いただき、さらに「石」が好きになっていただければ幸いです。
「石材展」風景
ブルーパール(霞石月長石閃長岩)、ノルウェー産、1億5千万年前
レッドトラバーチン(化学的沈殿性石灰岩) イラン産、 5千万年前
(名誉館長 大城逸朗)
Posted by 大石林山 at 11:46│Comments(0)
│博物館
※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。