2022年11月10日
皆既月食と天王星食
11月8日の夜、日本全国で見られる皆既月食がありました。
早い時間帯でしたのでご覧になった方も多いことでしょう。
月食のアップの写真は前回撮ったので(2021年5月26日、https://sekirinzan.ti-da.net/e11938839.html)、今回は広角・高感度で流星とのコラボ写真に挑戦してみることに。
皆既月食中は空がとても暗くなり、天の川も見えるほどです。
流星が撮れなくても、時間を縮めたタイムラプスに加工すれば、月食による明るさの変化がよくわかる面白い動画が作れるだろうという魂胆です。
ネットに上がっている皆既月食中の星空の写真を参考に、
F2.8、ISO6400、シャッタースピード10秒
がギリギリ月が赤く写るラインだと判断しました。それ以上感度を高くすると白く写ってしまいます。
撮影適地は「東側が開けている場所」ということで、近くの海岸へ。

まだ時間があったので少し散策しました。


これは見事な合弁のシラナミガイ。シャコガイの仲間です。
そうこうしているうちに暗くなったので撮影開始。
はじめは雲が多かったですが、当地では皆既が始まるころから晴れ間が広がりました。
星もたくさん見えるようになり、空の反対側では天の川もハッキリ見えていました。

高感度で撮っているので満月のようですが、皆既月食です。赤っぽい雰囲気が伝わるでしょうか…?
月のすぐ下にあるのが太陽系の惑星の天王星で、今回は皆既月食の最中に天王星食が起こるという偶然がありました。
肉眼では気付きませんでしたが、写真にはしっかりと写っていました。

5分ごとの写真を合成しました。月は下から上に昇っています。
左下から月に近付いて、一体化している星が天王星です。
もちろん実際にくっついているわけではなく、裏に回っているだけです。
皆既月食を含む前後を5分ごとに抜き出して合成したのがこちらで、

全て繋げたのがこちらになります。

タイムラプス動画はこちらにアップしています。
https://www.youtube.com/watch?v=5YGwEV1T8uI
狙い通り、明るさの変化がよくわかる動画になりました。
流星は辛うじて一つ写っていましたが、残念ながら見栄えのするものではありませんでした。
狙って撮れるものではないので仕方ありません。
皆既月食は割と頻繁にあるもの、という認識でしたが、次回の皆既月食は3年後の2025年9月まで待たないといけないようです。
次回も同じ設定で再挑戦してみたいと思います。
次の大きな天文イベントは12月にふたご座流星群があります。
早い時間から飛び始め、季節的にも夜が長いので、一晩の間に一年で最も多くの流星が見られる流星群と言われています。
今年のピークは12月14日の22時ごろとされています。
夜半前に明るい月が出てきますが、数が多い流星群なのでそれまでの数時間で十分楽しめると思います。
大石林山では13日、14日の夜に観望キャンプを行います。
皆様のご参加をお待ちいたしております。


(博物館・服部)
早い時間帯でしたのでご覧になった方も多いことでしょう。
月食のアップの写真は前回撮ったので(2021年5月26日、https://sekirinzan.ti-da.net/e11938839.html)、今回は広角・高感度で流星とのコラボ写真に挑戦してみることに。
皆既月食中は空がとても暗くなり、天の川も見えるほどです。
流星が撮れなくても、時間を縮めたタイムラプスに加工すれば、月食による明るさの変化がよくわかる面白い動画が作れるだろうという魂胆です。
ネットに上がっている皆既月食中の星空の写真を参考に、
F2.8、ISO6400、シャッタースピード10秒
がギリギリ月が赤く写るラインだと判断しました。それ以上感度を高くすると白く写ってしまいます。
撮影適地は「東側が開けている場所」ということで、近くの海岸へ。

まだ時間があったので少し散策しました。


これは見事な合弁のシラナミガイ。シャコガイの仲間です。
そうこうしているうちに暗くなったので撮影開始。
はじめは雲が多かったですが、当地では皆既が始まるころから晴れ間が広がりました。
星もたくさん見えるようになり、空の反対側では天の川もハッキリ見えていました。

高感度で撮っているので満月のようですが、皆既月食です。赤っぽい雰囲気が伝わるでしょうか…?
月のすぐ下にあるのが太陽系の惑星の天王星で、今回は皆既月食の最中に天王星食が起こるという偶然がありました。
肉眼では気付きませんでしたが、写真にはしっかりと写っていました。

5分ごとの写真を合成しました。月は下から上に昇っています。
左下から月に近付いて、一体化している星が天王星です。
もちろん実際にくっついているわけではなく、裏に回っているだけです。
皆既月食を含む前後を5分ごとに抜き出して合成したのがこちらで、

全て繋げたのがこちらになります。

タイムラプス動画はこちらにアップしています。
https://www.youtube.com/watch?v=5YGwEV1T8uI
狙い通り、明るさの変化がよくわかる動画になりました。
流星は辛うじて一つ写っていましたが、残念ながら見栄えのするものではありませんでした。
狙って撮れるものではないので仕方ありません。
皆既月食は割と頻繁にあるもの、という認識でしたが、次回の皆既月食は3年後の2025年9月まで待たないといけないようです。
次回も同じ設定で再挑戦してみたいと思います。
次の大きな天文イベントは12月にふたご座流星群があります。
早い時間から飛び始め、季節的にも夜が長いので、一晩の間に一年で最も多くの流星が見られる流星群と言われています。
今年のピークは12月14日の22時ごろとされています。
夜半前に明るい月が出てきますが、数が多い流星群なのでそれまでの数時間で十分楽しめると思います。
大石林山では13日、14日の夜に観望キャンプを行います。
皆様のご参加をお待ちいたしております。


(博物館・服部)
Posted by 大石林山 at 16:30│Comments(0)
│自然の話題
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